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スラウェシ島観光4 タナトラジャ独自のお葬式文化 [現地の情報(スラウェシ島)]

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先日の記事「スラウェシ島観光3 タナトラジャへの行き方」の続きです。

下の写真はタナトラジャ中心部の街、ランテパオの街歩き
CIMG1586.JPG

タナトラジャにはインドネシアの中でも特有の文化が残っています。
その中でもお葬式や死生観が特に独特です。
タナトラジャはアクセスが大変な点や景観の美しさに加え、独自の文化があり、
それがタナトラジャが秘境と言われる所以でもあります。
トラジャでは宗教としてはキリスト教がほとんどで、イスラム教も若干います。
トラジャ独自の昔からの宗教(toraja animism)を信仰している人も数%いるそうです。
言語はインドネシア語とトラジャ語が話されています。
(私も現地でトラジャ語も教えてもらったのですが、ほとんど忘れてしまいました。)

<タナトラジャの死生観>
タナトラジャでは、言わば「死ぬために生きている」というような死生観があります。
どういう事かというと、死後の世界が非常に重要なものであり、
死後の世界に行く前段階として、私たちの生きている世界があると考えられています。
ここでは、死は悲しむべきものではなく、「おめでたい」ものでもあります。
そのため、お墓などに明るい看板で「行ってらっしゃい」と
表記されているものを多数目にすることができます。

<タナトラジャのお葬式>
タナトラジャはお葬式が非常に盛大に行われます。
規模は亡くなった方の地位などによって異なります。
お葬式の期間は数日のものから数か月に及ぶものもあります。
費用は日本円換算で、数千万円~億単位になることもあるようです。
お葬式の規模が大きいため、費用の用意も含めて準備に数年かかる場合もあります。
キリスト教であっても、お葬式はトラジャ独特の風習に倣って行われるようです。

そして、お葬式では独自の風習として水牛などが生贄になります。
私も実際に目にしましたが、その様子はとても凄惨なもので、
人によってはトラウマになってしまうレベルとも言えるでしょう。
(先日の地球絶景紀行ではお葬式はあっても、生贄の場面はカットされていました。)
(関連記事「BS-TBS地球絶景紀行 とこしえの祭礼タナトラジャ 感想」)
生贄を伴うお葬式は、日本人からしたら異質な光景でもあります。
しかし、現地の方にとっては日常の一場面です。
正に文化が違うということでしょう。

お葬式の風景
CIMG1075.JPG
この数分後には水牛は生贄になってしまいました。

お葬式が行われる場所は様々です。
大通り沿いで行われることもあり、
道路沿いに残っているお葬式の跡を目にする機会も度々ありました。
今回私が参列したお葬式は、大通りから入った場所で行われました。
そのような場合、途中までは車やバイクなどで行きその先は歩きます。
CIMG1064.JPG

<お葬式への参加方法>
参列者が多いほど喜ばれるため、観光客もお葬式に参加できます。
ツアーや、観光協会、宿などでお葬式の情報を得ることができます。
尋ねる場所によって違う回答を得られることも多かったです。
そのため、色々と訪ねて回ってみると良いでしょう。
街中でも「お葬式に行かないか?」と声をかけられることは多いですが、
出来れば自分から、ツアーやホテル等で情報を集めた方が無難です。
また、人が大人数でトラックに乗っている場合は、
お葬式への参加である場合が多く、結構頻繁に見かけることができます。

タナトラジャ特有の文化は、言葉では伝えきれないものがあります。
今回の記事はあくまで私の解釈であり、主観が含まれる場合があります。
ご了承ください。

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